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グループホームってどんなところ?

グループホームとは、認知症の症状を持ち、病気や障害で生活に困難を抱えた高齢者が、専門スタッフの援助を受けながら1ユニット(5~9人)で共同生活する介護福祉施設です。グループホームとは、認知症の症状を持ち、病気や障害で生活に困難を抱えた高齢者が、専門スタッフの援助を受けながら1ユニット(5~9人)で共同生活する介護福祉施設です。

グループホームの考えは、1980年代、福祉先進国であるスウェーデンで生まれました。従来型の病院のような環境で行われる介護ではなく、その人その人の個性に寄り添い、自宅での生活に近い暮らしを実現させることを目標としているのがグループホームに一貫して流れる考え方です。
厚生労働省により、認知症対応型共同生活介護事業として法整備されており、2000年には介護保険制度発足とともにグループホームも正式に制度化され、現在の「少人数制」「認知症高齢者の共同生活の場」という形ができました。
社会的に、高齢化が進み認知症高齢者の数も増えてきた昨今。その情勢に合わせるようにグループホームの数もゆるやかにではありますが増加傾向にあります。

グループホームの特徴 CHARACTERISTIC グループホームの特徴|
CHARACTERISTIC

自立支援
グループホームでは、共同生活を通じて生活リハビリを行い、認知症高齢者が普通の生活を送るサポートをします。
地域密着型
住み慣れた土地で過ごすことができる地域密着型の介護施設であり、ご本人やご家族の方が安心して生活を送ることができます。
家庭的な雰囲気での生活
1ユニット最大9人の少人数制で、自宅で過ごすのと同じような雰囲気で共同生活を営みます。
プライベート空間の確保
最低7.43㎡(和室4.5畳)の個室が用意されるため、自分だけの空間を持つことができ、プライバシーも保たれます。
入所者間の交流
穏やかな暮らしの中で入居者同士が自然にお互いを認識し、コミュニケーションが発生します。

有料老人ホームや介護保健施設との違い DIFFERENCE 有料老人ホームや介護保健施設との違い|DIFFERENCE

1ユニットが9人の理由

有料老人ホームや介護保険施設の定員とは違い、グループホームの定員は「ユニット」という単位で表されています。1つのユニットは最大9人となっており、多くの施設で「定員:2ユニット18人」という表記を目にすると思います。
この「1ユニット=9人」というのは、当然ですが適当に決められたものではなく、きちんとした理由があります。
グループホームは、前述の通り認知症高齢者を入居対象とした施設です。認知症の高齢者には、新しい物事や、新しく出会う人を覚えたり、認識したりするのが難しいという特徴があります。
そのため、例えばですが、100人もいるような施設で、入居者や職員が入れ替わり立ち代わりするような生活環境では、本人が心を落ち着けて暮らすことが難しくなってしまうのです。それどころか、認知症の症状が悪化して問題行動の引き金になってしまう可能性すらあるのです。
そうした状況になってしまうことを防ぐための、1ユニット=9人、というわけです。
9人~18人という住居環境では、長く生活するうちに入居者同士、または施設職員とも理解し合える関係を築くことが可能になり、お互いが理解し、信頼関係を築くことでユニットという小さな単位ではありますが、社会生活を営むことができるようになるのです。
グループホームの目的でもある「できるだけ家庭に近い環境で、地域社会に溶け込んで生活する」ことが可能になり、さらには認知症の症状の進行を遅らせることにもつながり…と、大きな意味を持っているのが1ユニット=9人の理由なのです。